予防と症例

予防について

当院では予防を励行し、病気を早期発見早期治療することが、人と動物のよりよい関係をできるだけ長続きさせるコツだと信じております。
欧米と比較して日本はまだまだ予防に関しての知識と予防意識があまり浸透しておらず、病気が進行してから来院されるケースも度々あります。当院では年に1回の健康診断をおすすめしております。
今まで予防していなかった、またこれから新しく動物と生活をする方はぜひ参考にしていただき、愛犬・愛猫を守ってあげましょう。

予防注射

[犬の場合]

大きく狂犬病ワクチンと混合ワクチンに大別されます。

◎狂犬病ワクチン
生後91日齢以降に初回接種、以降毎年1回の接種が法律で義務付けられています。
◎混合ワクチン
数種類の致死率、感染性の高い伝染病を予防する注射のことです。当院では5、8種をご用意しております。生後2~3回接種し、以降毎年1回の接種となります。
任意ではありますが、一度かかると命に関わる恐ろしい伝染病ですから必ず予防してあげましょう。
◎フィラリア予防
肺の血管や心臓に寄生する「犬糸状虫」は蚊によって媒介されます。予防時期は5~11月(4~12月)までで、蚊の発生が消失した1ヶ月後まで投薬することが重要です。
毎月1回ご自宅にて投薬することで、ほぼ100%予防が可能です。

[猫の場合]

当院では3種と5種の混合ワクチンと、猫エイズウイルス感染症ワクチンをご用意しております。
3種と5種は生後2〜3回接種して、以降毎年1回となります。
猫エイズのワクチンのみ、初年度は3週間おきに3回接種し以降毎年1回となります。
3種は俗にいう猫のカゼ症候群やカリシウイルスによる口内炎の予防、5種はそれに猫白血病とクラミジア感染症の予防が追加してあります。
外に出る猫には5種と猫エイズを接種することをおすすめしますが、事前に猫白血病と猫エイズに感染していないか確かめる必要があります。

<ワクチンで予防できる病気をご紹介します>

1.猫ウイルス性鼻気管炎 ・・・ ひどいクシャミ、セキ、鼻炎などの呼吸器症状のほか、結膜炎を引き起こします。
2.猫カリシウイルス感染症 ・・・ かかりはじめは、猫ウイルス性鼻気管炎によく似ています。
症状が進むと舌や口の周辺に潰瘍ができ、時には急性の肺炎を起こし死亡することがあります。
3.猫汎白血球減少症 ・・・ 白血球が極端に少なくなる病気です。感染すると、高熱、嘔吐、食欲がなくなり、下痢 が始まると脱水症状になります。 体力のない子猫は1日で死に至ることもある怖い病気です。
4.猫白血病ウイルス感染症 ・・・ 持続感染すると80%が3年以内に死亡します。病気に対する抵抗力が弱まるため、色々な病気も併発しやすくなります。感染してから発病までの期間がたいへん長く、
その間は見かけ上健康に見えますが、ウイルスを排出し、他の猫へうつします
5.猫クラミジア感染症 ・・・ 主に子猫が発症し、結膜炎と上部呼吸器症状がみられ、感染が持続することもあります。
まれに一過性の発熱、食欲不振や体重減少が起こります。
猫同士の接触でうつり、まれに人への感染もおこります。

ノミ・ダニの予防

フィラリアと並行して毎月1回、首筋に垂らすだけで、約1ヶ月間、ノミとマダニを駆除・予防できるスポットタイプのお薬があります。
ノミやマダニは痒みの原因だけではなく、貧血を起こしたり、他の病気を媒介する可能性もありますので、徹底的に予防しましょう。

定期駆虫

定期駆虫とは、定期的な駆除により人と動物を寄生虫の病気から守る習慣です。
たとえ、おなかの虫の駆除成分が含まれたフィラリア予防薬を投与しても駆除できません。
知らない間に、動物が寄生虫の卵をまき散らす感染源となり、ご家族から他の方の動物にまで危険をさらしかねません。
当院では、人と動物とが幸せに暮らしていけるよう考えておりますので、定期駆虫をおすすめしております。

健康診断について

健康診断は、以下の流れで行います。

1.問診  ・・・ 完全な病歴(既往歴、飼育環境、食事内容、予防歴)の問診を行います。
2.触診  ・・・ 入念な身体一般検査(視診、触診、聴診、体温と心拍数、呼吸数の測定など)を行います。
3.レントゲン検査 ・・・ 必要に応じて行います。目視では分かりにくい、体の内部の病気を発見します。
4.血液検査 ・・・ 必要に応じて行います。
当院では血液検査の中でもスクリーニングとして、完全血球計算(CBC)と血液化学検査(Chem)を行い全体像を大まかに把握します。
そこからホルモン異常を疑う場合は内分泌検査、出血傾向がみられたり手術により出血が懸念される場合は血液凝固検査を行います。また院内では測定出来ない特殊な項目は外部の検査会社に依頼する事もあります。

★健康診断は定期的に受けましょう。
病気の早期発見にもつながりますので、当院では年に1回の健康診断をおすすめしています。
人間同様、大切な動物たちの健康管理を動物の側にいる私たちが十分に気をつけたいものですね。

血液検査について

[血液検査とは?]
人間同様動物たちも血液を注射で採取し体の異常を調べる血液検査があります。
当院では、血球検査(CBC)と血液化学検査(Chem)の2種類の検査を行っております。

[完全血球計算(CBC)]

血液には赤血球、白血球、血小板と3種類の細胞があります。それらの大きさや数などを把握し、炎症や貧血がないか、骨髄での再生能力の程度などを評価します。

>>プロサイトDX

[血液化学検査(Chem)]

Chemとは臓器由来の酵素や血漿蛋白、血糖値などを測定し、どの臓器が異常なのかを大まかに判断出来る事もあります。ただしスクリーニング検査で全く異常値を示さない疾患も多いため、画像検査で形態的な異常を調べる事もあります。

>>カタリストDX

[血液凝固検査]

出血が止まりにくい疾患や、貧血がある症例の手術前検査として、血液が正常に凝固するかを調べる検査です。
>>コアグDx

[内分泌検査]

甲状腺ホルモン(T4)/ 副腎皮質ホルモン(コルチゾール)

犬猫では甲状腺または副腎の機能が亢進もしくは低下する事で、皮膚や肝臓などの違う臓器に症状が出る内分泌疾患があります。当院では院内での測定が可能なため、迅速な診断と治療ができます。

>>スナップショットDX

当院での血液検査結果は全てIDEXX Laboratries,Inc.のベットラボステーションにて一括管理しています。

過去の検査結果との比較をグラフ化し視覚的にも理解しやすいので、客観的に病状の程度や、治療中のお薬の効果判定を飼い主様もご納得いただけると思います。

そのためにも若くて元気な時に健康診断の一環としてベースの血液検査情報があれば、いざ病気にかかってもそれと比較する事で些細な変化を見逃さずに済みます。

<オーダーメイド治療>

同じ病気でも個体によって元気な子もいればぐったりする子もいます。

あくまでも正常参考値というのは膨大な検査結果の平均であり、皆それぞれ個体差があります。動物ではさらに犬・猫種や性別、中性化の有無、食事内容や飼育環境など様々です。

当院の血液検査機器は全て動物用に作られたものですが、より正確性を求め些細な変化をキャッチする為に健康時のデータを残しておく事をお勧めします。

症例を知り、病気の早期発見へ

愛する動物の健康のため、病気を発見しましょう。
動物の体の変化を気付いていますか?
動物は言葉を話せない分、体の微妙な変化で私たち人間に訴えかけています。それでも病気に気付かなければ、まったく意味がありません。また病気の早期発見ができるように、日頃から動物に十分な注意を払いましょう。

見逃しがちな症例をご紹介します

[角膜炎]

人外界と接する眼球の最も表層の部分を角膜といいます。
この角膜がさまざまな原因で炎症を起こした状態を角膜炎といいます。
原因としては、物理的な外部からの外傷によるものが最も多く、眼表面(角膜)が白く混濁していたり、血管が新生(パンヌス)しているため、ご自宅でも容易に見つけられます。外傷の原因は単純に眼をぶつけたものや、眼や耳がかゆく肢でこすったり床に顔をこすり付けたりすることで傷をつけてしまうケースなどさまざまです。
その他、睫毛(まつげ)が角膜を刺激したり涙が出づらくなり乾燥することによって起こる角膜炎もありますので注意深い観察が必要です。

[外耳炎]

鼓膜から耳の穴までの通路を外耳道といいます。
その部分に蓄積した耳垢細菌や酵母が繁殖し炎症を起こします。
その他、異物が外耳道に進入していたり(草のノギなど)耳ダニの感染により炎症を起こす場合もあります。
多発犬種としてはコッカースパニエル、ラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、シーズー、ビーグルなどで、耳が垂れて外耳道の通気が悪いというのも外耳炎を起こす素因として重要です。
ご自宅では耳をかくしぐさ(床に頭をこすりつける、頭を振る、後肢でかく)や悪臭、耳介の赤みなど観察してください。
予防としては日常のケアが必要です。洗浄用のイヤークリーナーを使用し、耳根部をマッサージした後綿花等でふき取ります。
外耳道は粘膜で覆われており出血しやすいので自宅での綿棒の使用は控えたほうが良いでしょう。

[歯周病]

歯周病とは歯肉炎(歯茎の炎症)と、歯根膜(歯と歯茎をつないでいる線維)や歯槽骨(歯が埋まっている顎の骨)にまで炎症の波及した歯周炎を合わせてこう呼びます。
まず歯垢を放置しておくことにより唾液中のカルシウムが沈着して歯石ができます。歯石は細菌のかたまりですから口腔という閉鎖的な環境の中で炎症は歯槽骨まで波及し、ひどくなると歯肉や皮膚に穴が開いて膿を排出することもあります。
いったん形成された歯石は歯磨きで取り除くことは不可能です。
動物病院でスケーリングを行い、その後はご自宅で日常的にブラッシングや、歯石形成の進行を遅らせる動物医療用のガムなどおやつ代わりにするなどして予防しましょう。

動物病院
096-339-1206

[診療時間]
午前・・・9:00~12:00
手術・・・12:00~15:00
午後・・・15:00~19:00

[休診日]
日・祝祭日

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096-338-7744

[受付時間]
来院・・・9:00~12:00

[定休日]
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中央動物病院がCalooペットに掲載されました
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